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BROWN EYED SOUL / 3集 『BROWN EYED SOUL 』(2010)


M.net Media / SANTA MUSIC [Korea]
CMCC-9651 /
韓国リリース: 2010/11/26


●連作3枚目のシングル『CAN'T STOP LOVING YOU』で予告されていたジャケと違うじゃん! というツッコミに対する回答がコレ。いわゆる中プラケの表ジャケとして7月の時点で収録曲が決定していたということか(実際の収録数は15トラック)。しかもCDを持つ男がナオル君ではなかった(そしてジョンヨプでもない)ことが明らかになる歌詞カードがジャケのブックレットとは別に挟み込みで封入。そのタイトルはどうみても『3RD』としか考えられないが、2010年の3枚のシングル収録曲をすべて搭載してはいるものの、各Remixトラックは割愛(1曲1ヴァージョン。基本的に[Album Version]のトラックを収録)に新曲をプラス(思えばかつての洋楽ダンス・ジャンルの極めて正統的なフル・アルバムのリリース流儀ともいえるが)という、(ジャケ違いやあとから数曲プラスといった東アジア起源のファン心理刺激商法とは違った意味での)古典的なファンなら全部買っとけ商法の典型として、納得できてしまうあたり、3作がアナログのアナロジー(しくしく)・デザインだったことと含めて、ナオル君の音楽的精神年齢は40代以上としか思えない巧まらざる演出(実際は78年生まれ)に惑わされる、彼より上の世代も多いことであろう。オバマ以降、Black People=必ずしもマイノリティではないかも…という時代に世界は突入してしまったわけだが、そうした中で1人1人それぞれがわが道の先頭に立って進むという独立性と気高さを見せつけていた60〜90年代のBlack Music的なエッセンスを、大量模造品ではない、復元遺物的な貴重感(たしかに本当の本物ではないが、これを作るのもたいへんなレヴェル…といった)で詰め込んであるアルバムといっていいだろう。それがK-POPの枠の中で、かなりの一般的な支持率を伴って受け入れられている韓国の現状も大したものと言えるが、彼らが参照している先のサウンドも、そのすべてがかつて大衆音楽というワクで生み出されてきた(例外はないはず)ことを考えると、ここ10数年の間にいわゆる洋楽が、それを“洋楽”とジャンル分けしうるだけのドメスティックな音楽基層を持った第三世界へと拡散していく間に、その濃度を失っていったとしか思えない寂しさ…いわば、Popular Musicの白色矮星化といった状況を憂えずにはいられない…。Far East Projectのビルボード制覇は、果たして誰にとって誇らしいことなのか…、必ずしも楽観はできないというのは心配性過ぎるかもしれないが、ともかくも、21世紀も10年を過ぎた時点での彼らのサウンドは復古(博物館展示的なそれ=確かに本物だが骨だったり毛皮のみだったり)といったレヴェルではなく、絶滅した動物を半ば無理矢理に戻し交配させて出現させた〜直系子孫ではないが目の前で動く生き物…的な、パラドキシカルでありながら十分以上のリアリティを持ったサウンドとして2010年、神の恩寵が感じられるものとなっている(突然改宗)。

[参加アーティスト]
Brown Eyed Soul

曲目紹介
01
SOUL BREEZE

2:37 
02
BLOWIN' MY MIND

4:33 
03
同じなら

4:21 
04


4:24 
05
CAN'T STOP LOVING YOU

4:40 
06
RAINY

4:51 
07
WITH CHOCOLATE

4:18 
08
たばこ屋のお嬢さん
FEAT. GUITAR BY パク・チュウォン
4:21 
09
NEVER FORGET

4:31 
10
LOVE BALLAD

4:55 
11
YOU

4:22 
12
どいてあげるよ

4:36 
13
GONE

4:09 
14
HE IS REAL

6:20 
15
YOUR SONG (GRATITUDE)

2:01 




商品コード : CMCC-9651
製造元 : M.net Media / SANTA MUSIC
価格 : 2,800円(税込)
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