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CHERRY FILTER with Wonder King / 『Orange Road』


●デジタル・シングルの1発目(08年7月発表)と2発目(本作:「Orange Road」)を合わせて物理的シングル作品としたもの。一瞬2曲4トラックのインスト入りかと思うところだが「Orange〜」が日本語ver.を、「Rolling heart」が英語ver.をそれぞれ別トラックとして持っており、女性vo=you jeenの経歴・力量からいっても無理のないExtended Ver.(s)となっている。(1)は本来キーボードがいないのに電子音的効果音を操るに長けたこのバンドらしく、最初からリミックスされたような音圧の旧式なハード・ロックに近い暴走感、の割には細かく起承転結するアレンジとvoの表現力の肌理(きめ)の細かさがなかなか艶やか。(2)は英語ver.を待つまでもなく発音が圧縮された、“コア”なvoが音位相も含めてのたうち回る、その割にバッキングが妙に冷静という、フル・ディメンションなCherry Filterというに相応しいトラック。いずれも韓国的モダン・ロック風ではさらさらなく、かつナマでほぼこれを再現可能なことが分かっているバンドなだけに、往年のジャーマン・ロック・ファンの方々などにも聴いてみていただきたい密度のシングルとなっている。ちなみに日本語ver.だが、母語ではないが故の大胆な口上でありながら、言葉として聞き取れる範囲にあり、途中、ロケンロール化することも含め、歌謡曲としてもありうる(同時に外国人の日本語であることへの反感が起こりえない)出来。それとさらに対照的に、(4)が(2)のユニバーサルなハード・ロックからUKパンクにスライド(同じはずの伴奏で)して聴こえてしまうあたり、この4トラックの構成に関しては、後ろの3人の仕込んで置いたネタもかなりのものだといわざるを得ない。 [BR][BR] ●ちなみに本作最大のナゾともいわれる“Wonder King”が何モノかということであるが、これは「Rolling〜」が“ZigZag”というゲームとのタイアップだったことの延長で、同名のRPGゲームの協賛を得てリリースされたということで、妖しいオヤジが(さらにもう1人)加わっているということではないはずである。SBSiのロゴもゲームの関係とみられるがこういう音を受け入れるゲーム業界もどうかと思われる…。

※ ナンバリング入り限定ミニアルバム。弊社最後の1枚は「0962」番を販売中。


《曲目紹介》

01.  Orange Road  3:53
02.  Rolling heart  3:58
03.  Orange Road (jap)  3:53
04.  Rolling heart (eng)  3:58

商品コード : YDCD-846
製造元 : [2008/07/31] YEDANG / SBSi
価格 : 2,300円(税込)
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