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●シールにもちゃんと『九尾狐外伝』(の主人公はキム・テヒかもしれないが)のOSTの主人公と大書されている、ソ・ジニョン事実上4年ぶりの新録集(実はその間06年にREDSOX盤にコーラス参加などはあったと思われるが)。2集がないのにBest盤(04年)が存在することでも知られる元・金髪の不良少女かつ船上の美少女だが、すでに25歳になっているはず。本作が“mini album feat. 1st single”と銘打たれていることについては、これがナニを意味するのかはまさに不明だが、いずれにしてもまだ2集は出ていない…という事実には変わりなく、彼女のBest盤伝説はまだまだ続きそうである。

●本作ではバラードのみならず、モダン・ロック調にも挑戦(というか『九尾狐〜』でもいろいろバリエっていたが)、韓国では著名なSweetBoxのヒト(Geo)が制作に参加するなど、1集の時点ですでに香港カバーされたりした国際派ぶりを別の意味でその後もみせつけているもようである。なおカバー写真はまぎれもなく本人だが、これがメイクによるものなのか、以下(ry …によるものなのかは、本人のステージを待つしかないともいわれている。

●以上が前フリ情報だったが、実際のところシム・ヒョンボ作品であるタイトル曲[01]がYangPa、ロック調のファン・ソンジェ[02]がイ・スヨンのそれぞれの登場直後時期のインパクトを思い起こさせる…つまるところ極東アジアにおける正統派的少女イメージ(=本来踊れてはいけないのである)の正嫡後継というべき清澄さ+パロディーという邪気のないパッケージングとなっており、極論すれば“作らないアニメ声でR&Bからロック唱法まで可能”な稀有な歌手といってもよく、(率直にいって)提供された各トラックは譜面的には10点満点の8点止まりくらいに思われるが、彼女の音色的トランジションを吟味するには十分な素材であり、今度は船ではなく池袋あたりでぜひイベントを開催していただきたいところである。特に[02]は間奏でviolinが入ったりして『九尾狐…』の延長戦的なイメージ戦略もあり、オススメである。

《曲目紹介》

01.　 涙がほろり 　4:01

02.　 星の声 　4:00

03.　 L.O.V.E. Mode 　4:01

04.　 良い日 　3:36

05.　 涙がほろり Inst. 　4:01

06.　 星の声 Inst. 　4:00

07.　 涙がほろり Geo's Remix 　3:27

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《曲目紹介》(ハングル[読み])

01.　 ヌンムリ・クルソン 　4:01

02.　 ピョレ・モクソリ 　4:00

03.　 L.O.V.E. Mode 　4:01

04.　 チョウン・ナル 　3:36

05.　 ヌンムリ・クルソン Inst. 　4:01

06.　 ピョレ・モクソリ Inst. 　4:00

07.　 ヌンムリ・クルソン Geo's Remix 　3:27