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キム・デレ / 『天命(チョンミョン) -Supreme』(2014REMASTERING)

●珍島の主とも言われる人間国宝、キム・デレの代表作がついに登場。地底深きマントルの奔流を呼び起こし、天を衝く超サブソニック・ヴォイスが地球を襲う。“叩き語り”のソロはまさに圧巻。



  • Kim DaeRye
    (vocal)
  • Park ByungWon
    (piri, vocal )
  • Kim GiBong
    (jing, piri)
  • Park DongMae
    (janggo, vocal)
  • 01. An-dang (Feul-rim) (14'19")
    - Korean Traditional
    02. Cho-ga-mang-seok (12'05")
    - Korean Traditional
    03. Jae-seok (14'59")
    - Korean Traditional
    04. Sal-pul-i (10'01")
    - Korean Traditional

  • Recorded at Chindo Hall, Chindo Island Korea, June 1992, 91 Studio, Seoul Korea, June 1994
  • Masterd at Tokyu Fun, Tokyo Japan
  • Produced by Sohn, Ah Sun(Sound Space) and Shimizu Ichiro (Sound Space)
  • Engineered by Uetsuki Takashi(Delta Studio)
  • Masterd by Ueda Keiko(Tokyu Fun)
  • Title Illustration by Sung Yoon
    いついかなるときでも、金大禮の声は、我々の心を引き締めてしまう。人間だけではない。彼女の声はあらゆる生物の“生命”の背筋を整えさせるのである。そして、あらゆる生物は、金大禮の声を通じて息をひそめ、天、自然に対して謙虚ですこやかな気持を持たざるをえなくなるのである。
    金大禮は珍島の巫儀(Shamanistic Ceremonies of Chindo)であるシッキムクッ(Ssitkimkut)の担い手である。同時に生者の魂を清めるものでもある。金大禮の声は、地を揺るがすほどに低くたくましい。その声は生者と使者の魂のエネルギーの交感をを促進する力を持っているのである。だから彼女の声は豊潤な表現力を持っているのである。ふところ深くなければこの世に渦巻く様々な生物のエネルギーを受けとめ、それをすみやかに昇華させたり結合させたりすることはできないからである。
    金大禮の声、歌の背後には常に、我々人類がまだ一度も足を踏み入れたことのない山があり、まだ誰も舟をこぎ入れたことのない海がある。
    世界中の多くの名ヴォーカリストたちがそうであるように、金大禮もまた、歌とは身体を通して、人間と天空とを共振させるものであること、そしてその最良の方法について、心の底、身体の芯から知りつくしている。金大禮の歌う姿を見るとき、私はいつも、生物の骨、地表、大気、この3つの関係性の不思議さ、おもしろさについて考えさせられるのだ。金大禮の声が骨に響くとき、地軸がふるえ大気を動かす。その動きの連関が我々の肉体にフィードバックしつづけているのではないか、と。
    金大禮が歌っていないとき、ふとたばこを喫っている姿は、まるでジャズマンのようにいなせだ。いつもはにかみがちな笑顔は誰よりもあどけないのである。

    Yuasa Manabu
    - January 1995
    © 1995 Yuasa Manabu



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  • 商品コード : SCO-055-CSS
    製造元 : [2014/08/14]SOUNDSPACE/E&E
    価格 : 2,500円(税込)
    [2014年8月リマスター再発]
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