●ポップス作品としてはかなり良質なトラック揃い(しかも録音が一部LA、マスタリングがNYC)ではあるが、国内的はすでにK-POPの時代区分が「sgとそれ以降」というピリオドに入っていることを考えると、各曲のヒップホップ要素を完全に「従」としきれないバランスがちと微妙かも。タイトル曲および売れ線の{5}などはいずれもTeddyをfeat.しているが、両者のバランスがよく取れすぎてるため、まるで新生1tymを改めて結成したような…コラボ的完成度という、逆説的ワナにはまっているのか、平均点を底上げするための社長の遠謀深慮なのか判断つかない状況となっている。要するに“鼻歌”的な軽めのチューンを排したことが、アダルトな雰囲気をしっかり醸しつつも、必ずしも実験性の域にまでは達していないため、たとえば「ヒップホップ精神」とか「ストリート・スピリッツ」みたいなものを信奉する信者系からはやや肩すかし状況といわれるかもしれない。ポップ・シンガーとしてのキャラは立っていることは確かなので、いくつかのカラーを試すのならもしかしたら短いスパンでのシングル発表という形に切り替えたほうが効率的ではないかという説もあるようだが、そうするとJ-POPシンガーとしての本人と被ってくるというあたりが課題でしょうか。1〜2集がむしろ非YG系カラーを補色のように用いてそのエンターテインメント性を鮮やかに表出していたことを考えると、…というか、外形的にはR&Bのど真ん中勝負をさせていないという留保事項が本作の位置付けとなってしまうのでしょうか…。{15}なんかは、中身が詰まっているのにリラクシン状態という感じで、チェンジアップ的ながらキャラはよく映えていると思われます。
[※概ね2006年当時の情報を元に記述]。
《曲目紹介》
01. INTRO (24/7) 0:55
02. 僕は知っている feat. - TEDDY 3:24
03. LOVE STORY feat. - MASTER WU 4:03
04. 来てくれ (PART 2) 3:40
05. OH- NO! feat. - TEDDY 3:20
06. INTERLUDE (HEAVEN) 0:33
07. 夜通し 3:55
08. 生きたくて 3:53
09. THE ONE 4:07
10. 虫けら feat. - JINU 3:22
11. 俺の口を塞いでくれ feat. - PERRY 3:29
12. INTERLUDE (FOLLOW ME) 0:55
13. BABY U 3:27
14. RUN feat. - G-DRAGON , テクォン 3:37
15. 氷のような別れ 3:50
16. あいつみたいに 3:33
17. OUTRO (7 VIRUS) 1:13
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《曲目紹介》(ハングル[読み])
01. INTRO (24/7) 0:55
02. ナン・アラヨ feat. - TEDDY 3:24
03. LOVE STORY feat. - MASTER WU 4:03
04. ワジョ (PART 2) 3:40
05. OH- NO! feat. - TEDDY 3:20
06. INTERLUDE (HEAVEN) 0:33
07. パムセドロク 3:55
08. サルゴ・シポソ 3:53
09. THE ONE 4:07
10. ポルレ feat. - JINU 3:22
11. ネ・イプ・チョム・マガジョ feat. - PERRY 3:29
12. INTERLUDE (FOLLOW ME) 0:55
13. BABY U 3:27
14. RUN feat. - G-DRAGON , テクォン 3:37
15. オルムガットゥン・イビョル 3:50
16. ク・ナムジャチョロム 3:33
17. OUTRO (7 VIRUS) 1:13
