SoundSpace

●通常のCDタイプ・ジャケットに変更された版。
●男子目離れ系最高峰、チョ・スンウの最新主演作登場。ペッカじゃないペク・ソンヒョンもおまけ配役。音楽のほうは、これはもう単体で聴いても(映画のシリアス面とは切り離してしまい恐縮だが)、気持ちのよい目覚めとなりそうな室内楽(ピアノ+弦+若干のfl等木管)で全編固められており、しかも特定の主義主張が(いい意味で)排されている真性新古典主義的な楽想(キム・ジュンソン)となっているので、あやしいニューエイジものよりも安まるかもしれない(本人もそれ風のものを手掛けてるとはいえ)。フランスに留学しているドイツ育ちのポーランド人音楽家…といったような人物像を脳内で描ける方などにはうってつけかも。全53分というのは実はゆうに交響曲1曲分(曲って数えるのか)あり、お出かけ前の準備タイムのテーマとしてもオススメ…かも。まぁ、音に限っていえば、ジャケのスンウの表情がすべてを物語っているといえましょう。

●正確に書くとpiano 1、flute 1、guitar 1、solo viloin 1、violin 9、viola 3、cello 2、contrabass 1という最大19人編成(結構でかい)の室内楽。ジュンソンが振ったことにはクレジット上なってないが、p or vnがコンサート・マスターな状態で録音されたような気もする(要するに営業的な譜面解釈じゃなくてしっくりきているということ)。