SoundSpace

●後でネタばれしそうなためあまり多くは語れませんが、まずは分かりやすい標語でいえば「Tribute to Ray Charles」…といっても生粋のアメリカ人でもない限りRAYが何者かを説明するのは難しい状況といわれるなか、とりあえずはファッショナブルな…、つまり芸として掴みやすいR&Bというワクを捨て、なし崩し的にBlack Music風な気安さの中に自身を埋没させていった典型的娯楽作品=いわゆる「ゴキゲンもの」といえましょう。曲的にRAYのカバーがあるわけではなく、チェ・ジュニョン、イム・ギフン(そして本人)をはじめとしたお馴染みの作家陣による、まさに小唄(SONGの訳語/逆は真ならず)的佳曲群を、ちょっとサウス・サイドな味付けもありな鼻歌でこなした10トラック。そしてこれが弾き語りではなくバンド・サウンドなあたりも逆におそろしい…K-POP史上でもドラムのリム・ショット音が最も「らしく」録音されている1枚。ともかくもアフター・ビートがまったく身に付いていない若年のスイング模倣チームらの猛省のきっかけとなってくれることをひそかに祈ります(Big mamaは一応合格ですが…)。

[※概ね2005年当時の情報を元に記述]。

《曲目紹介》

01.　 他人さ 　3:47

02.　 ソウルの月 　3:41

03.　 習慣 　3:47

04.　 足の指 　4:09

05.　 ひきがえる 　3:59

06.　 一日, 二日, 三日, 四日 　3:45

07.　 僕にも愛が 　3:40

08.　 適当に生きている 　3:04

09.　 放浪 　3:54

10.　 I Feel Good 　4:09

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《曲目紹介》(ハングル[読み])

01.　 ナミヤ 　3:47

02.　 ソウレ・タル 　3:41

03.　 スプクァン 　3:47

04.　 パルカラク 　4:09

05.　 トゥッコビ 　3:59

06.　 ハル, イトゥル, サフル, ナフル 　3:45

07.　 ネゲド・サランイ 　3:40

08.　 テチュン・サラヨ 　3:04

09.　 パンナン 　3:54

10.　 I Feel Good 　4:09